「もろみ」には、大きく分けて2種類ある。
1つは「醪」で、もう1つは「諸味」である。
両方とも意味としては、原料を発酵させた後、余計な固形物を取り除いていない状態のことを指す。
「醪(もろみ)」とは
「醪」とは、酒を醸造した後、まだ粕(かす)を濾していない(取り除いていない)状態のものだ。
簡単に言えば、「酒のもと」といったもの。
日本酒でいえば、「醪」のうち、固形物である粕が「酒粕」となり、酒粕を取り除いた液体部分が「清酒」ということになる。
「諸味(もろみ)」とは
「諸味」は、醤油(しょうゆ)の製造において、熟成した原料のことで、液体である醤油をしぼる前の状態のことだ。