今回ご紹介する接続法現在の活用は、直接法の現在形で1人称単数(yo)の語尾が -go あるいは -zco に変化するパターンの動詞だ。
このタイプの動詞の代表としては、tener や parecer がある。
それでは、これらの動詞の接続法現在の活用をみてみよう。
tener の接続法現在の活用
tener は、直接法の現在形で、1人称単数(yo)の語尾が go に変わるのを思い出してほしい。
つまり、yo tengo という風になる。
このように、直接法現在で1人称単数の語尾が -go に変わる動詞については、この形を元に接続法現在の活用がなされる。
すなわち、直接法現在1人称単数の形に、接続法現在の活用語尾がくっついていくような形になるのだ。(接続法現在の活用については「接続法現在の規則活用:ar動詞、er動詞、ir動詞」を参照。)
それではみてみよう。
yo tenga
tú tengas
él tenga
nosotros tengamos
vosotros tengáis
ellos tengan
どうだろうか。
tener は、直接法現在の活用では、語幹母音が変化したが、接続法現在では語幹母音は変化しない。その点で、直接法現在よりも簡単な活用になっているともいえる。
parecer の接続法現在の活用
parecer は、直接法の現在形で、1人称単数(yo)の語尾が -zco に変わる。
つまり、yo parezco という具合だ。
このパターンの動詞も、この直接法現在の1人称単数の活用を元に接続法現在の活用語尾がくっつく形になる。
yo parezca
tú parezcas
él parezca
nosotros parezcamos
vosotros parezcáis
ellos parezcan
このように、直接法の現在形で1人称単数(yo)の語尾が -go あるいは -zco に変化するパターンの動詞については、直接法現在の活用と接続法現在の活用さえ覚えておけば、結構覚えるのが簡単な不規則動詞ではないだろうか。