今回は形容詞について学びます。
形容詞とは、簡単に言えば、「名詞を修飾する語」のことです。
英語でも形容詞について学んだかと思いますが、スペイン語の形容詞は少しだけ複雑です。
用例と共に少しずつ学んでいきましょう。
形容詞は名詞を修飾する
例えば、以下の例文を見てください。
白い家
上記の文章のうち、「la」は以前のレッスン⇒スペイン語の定冠詞 el/la/los/las の解説でも学んだように冠詞ですね。覚えてますか?
「casa」は「家」を意味する名詞です。ちなみに、女性名詞です。
そして「blanca」は、今回学ぶ形容詞で、「白い」を意味します。
このように、名詞(この例では casa)を修飾する blanca が形容詞にあたるのです。
ところで、「白い家」と聞いて何か思い当りませんか。
これ、大文字で「la Casa Blanca」とすると、「ホワイトハウス」、つまりアメリカの大統領官邸を意味するのです。英語の「White House」をそのままスペイン語にしたんですね。ピンときた方は鋭いです。
形容詞は名詞の後に置く
スペイン語では、基本的に形容詞は名詞の後に置きます(名詞の前に置く場合もあります)。
上記の「ホワイトハウス」の例でも、英語の感覚からすれば「Blanca Casa」となるべきですが、スペイン語ではそうはなりません。あくまで「Casa Blanca」です。
ところで、名詞の後に形容詞を置くというのはあくまで基本の話で、形容詞を名詞の前に置くこともあります。形容詞を名詞の前に置くか、後に置くか、によって、形容詞の意味が違ってくることもあるのです。
ただ、現時点では、名詞の後に形容詞を置くという基本をとりあえず覚えてください。
名詞の前に形容詞を置く場合については、後のレッスン⇒スペイン語の形容詞を名詞の前に置く場合で学びます。
形容詞にも性の区別がある
そして、残念な話ですが、形容詞にも男性形と女性形という性の区別があります。
上記の「blanca」、これ実は女性形なんです。男性形は「blanco」です。
まあ、形容詞の性の区別については次のレッスンにとっておきましょう。今回は、せっかく「白い」を意味する「blanco」が登場したので、この機会に他の色を意味する形容詞をいくつか覚えてしまいましょうか。
coche blanco 白い車
coche negro 黒い車
coche rojo 赤い車
coche azul 青い車
coche amarillo 黄色い車
coche verde 緑の車
次のレッスン⇒形容詞の変化 名詞の数や性との関係について