スペイン語において、「接続法」はかなり重要な位置を占めると共に、初学者にとっては難関な文法分野だといえる。
そんな接続法が、直接法とどのように違うのか、簡単に説明しよう。
「現実的」か「非現実的」か
直接法は、基本的に「現実」や「事実」を伝えるものだ。
それに対し、接続法は、「非現実」さのニュアンスがある。
つまり、現実に起こりそうのない非現実な事柄について言及する場合に、接続法が使われる。
「客観的」か「主観的」か
直接法は、ある程度の客観的な事実を述べる際に使われる。
しかし、主観的な願望などを述べる際には、接続法が使われることが多い。
例えば、esperar(願う)を使う場合、主観的な願望の度合いが強いと、接続法が使われる。
「確実」か「不確実」か
ある程度、確実に起こると考えられる事柄について話すときは、直接法が使われる。
それに対し、「不確実」であったり、疑念を生じるような事柄については、接続法が使われる。
そのため、例えば dudar(疑う)などの動詞と共に接続法が使われることが多い。
基本的に、話し手がある程度確実に起こる、と確信を持っている場合は直接法、現実性が薄く、ある程度の疑惑がある場合は、接続法が使われる、という風に考えてもよいだろう。