民主制とは、国民が政治を行う体制である。(⇒民主制と独裁制、君主制の違いとは)
その民主制には、「直接民主制」と「間接民主制」がある。
それでは、この直接民主制と間接民主制との違いとは何であろうか
直接民主制とは
直接民主制とは、国民一人一人が、直接政治における意思決定に参加する政治形態だ。
つまり、学校などで生徒全員で話し合うように、国民全員が集まって議論する。
しかし、この形態は、領土や社会が広くなり、人口が増えると、この体制では対処できなくなった。
そこで生まれたのが、間接民主制である。
間接民主制とは
間接民主制とは、国民が代表者を選らび、その代表者が意思決定を行うという形態だ。
現在の民主主義国家は、ほとんどがこの形態を採用している。
国民によって選ばれた代表者を「代議員」と呼び、そのため間接民主制のことを「代議制」と呼ぶこともある。
つまり、法律や政策を決定する際に、国民がみずから直接その意思決定に関わる体制のことを「直接民主制」と呼び、国民が代議員を通じて間接的に意思決定に関わる体制のことを「間接民主制」と呼ぶわけだ。